ON MY WAY

あたし・夫・こどもの日常まるまるブログ。

どうするのが正しいのか。いや、そもそも正しいってあるの?

電車に乗っていたらですね、

自閉症+知的障がいをお持ちなのかなって感じの20代後半位のお兄さんが、同じ車両に乗って来たのです。

 

うちにも、自閉スペクトラム+ADHDのこどもがいるので、何となく気にして見ていたら、立つ場所に強いこだわりがあるらしく、人波をかき分けて(と言うか押し退けて)こちらに進んで来たので、場所を譲ってあげた方が良さそうだなと思い、「こっちが良かったら、どうぞ」と声をかけました。

 

するとお兄さんは、あたしの手を優しくそっと握って、自分の掌の上に置き、「こちょこちょ・・・」と言ったのです。

あ~ハイハイ、こちょこちょしてあげれば良いのね、何か気に入るポイントがあったんだろうなと思ったあたしは、それから3駅こちょこちょしました。

全く知らないお兄さんの掌を、こちょこちょしまくって来た訳です。

 

お兄さんは、こちょこちょしまくるあたしの手をガン見してるので、そんなに気に入ったのか~もう~!←と思ってたら、お兄さんのポイントは、どうやらあたしの伸びた爪らしく、見るとお兄さんの爪は、噛みすぎて変形していて、血が滲んでた。

すんごく痛々しい。痛いに決まってる。でも痛くても、爪が無くなるまで噛んじゃうんだね・・・(´・ω・`)

 

その時、思ったんです。

・・・噛まれないか?あたしの爪・・・。

 

うちのこどもも爪噛みの癖があるんですが(血が出る程ではない)、前に爪を噛み過ぎて、もう噛む爪がないからって理由で、爪を噛まれそうになった事があったんですー!ひー!

噛んで良いか聞かれましたが、良い訳ないだろーーー!!!と丁寧にお断りしました。

 

またあたし自身、子ども時代に爪噛みの癖があったので、爪を噛む人の"噛めれば良い"感は分かる。分かるんだけど、

お兄さんは血ぃ滲む程噛んでるんだよーーーーー!!!!!

 

それからは若干の怖さを抱きながらのこちょこちょタイムでしたが、お兄さんは攻撃的でもなく、嫌な事は嫌なんだなと理解してくれていたっぽいので、あたしの爪は無事でした。ほんっと良かった。

 

しかしね、周りの乗客の方たちも、気にして見てくれてて、有り難かったです。

お兄さんはやっぱり成人男性で、力はありますし、本気で噛もうと思えば噛めるからね。

 

電車を降りた後、

何も考えずこちょこちょしちゃったけど、安易にこちょこちょした事自体、良くなかったのかな?とか、色々考えました。

お兄さんにとって、電車で掌こちょこちょは"してもらえる事"になっちゃったんじゃないかとか、気になったりしてます。

 

障がいって一言で言ったって、ほんとに人それぞれポイントは違うと思うから、そもそもパーフェクトに正しい対応をとるのは無理なんじゃないかと思うし、一括りにして対応するのは失礼なんじゃないかと思っていますが、

あのこちょこちょが、お兄さんにとって、良い事だったのか、悪い事だったのか考えるきっかけをもらった点は、そう悪くなかったのかなと思いました。